ラマダンで日中飲食しないため、その前後にデーツを摂るそう。
朝に食べると、日中空腹感を感じにくく、夜には急に食事を摂らずに、まずはデーツからゆっくり体を慣らす(とは言われていますが、食事を食べてよい時間になったら、慌てて普通の食事を摂っている姿をよく見かけます)とのこと。
そんな中、日本にいる友人が薬膳に使うナツメ(棗)が欲しい、と。
あ~、デーツね。それなら、今、スーパーですぐ買えるから!
と気軽に引き受けたけれど、よくよく調べると、薬膳に使うナツメとラマダンの時に食べるデーツは別物でした。
デーツの和名はナツメヤシ。
種も違っていて、ナツメはクロウメモドキ科、ナツメヤシはヤシ科。
和名をつけるときに、デーツの形がナツメに似ていたので、ナツメヤシ。
英語は逆にナツメがデーツに似ていたので、Chinese dates。
食感はナツメが皮がしっかりしていて、中はふわふわした感じで軽い甘み。
そのまま食べるよりは水を加えて加熱して実や煮汁を利用する事が多いです。
一方デーツはねっとりしていて、しっかりした甘味。
砂漠地帯の貴重な栄養源として、携帯して必要時に食べるもの。
成分を比較すると、これも面白い。
比較のため、プルーンと干しブドウも入れてみました。
クリックすると拡大できます↓。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省より抜粋 |
鉄分や食物繊維などは鉄分補給や便秘に良いとされているプルーンよりも多い。
大棗という名前で漢方薬にも用いられていて、身体を温め鎮静効果があると言われています。
ただ、そのままでは食感が悪いので、プルーンのように量は食べれないかなあ。
デーツについては、ネットで検索すると、ミネラルやビタミン豊富で美容に良いなど、良いことばかりが書かれているサイトが散見されますが、デーツとナツメを混同している物も多いし、上のデータで他のドライフルーツと比較すると、デーツだけが特別優れている、というものでも無いなあという印象です。
また、もう一つ気になるのが糖質。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省より抜粋 |
ナツメについてはデータが無かったので比較はできませんが、デーツはその味からも分かる通り、しっかりと糖質が含まれています。
全カロリーの90%が糖質由来で、その内訳は主にブドウ糖半分、果糖半分。
ブドウ糖はご存知の通り、代謝の際にインスリンを使うため、多量に摂取すると、インスリンの枯渇、高血糖などを引き起こし、糖尿病の原因となります。
果糖は代謝の際にインスリンに影響されないで代謝される上、ブドウ糖と比べて血糖値を上げにくく少量摂るには良いのですが、肝臓で速やかに代謝され、一部糖として利用された残りは中性脂肪に変換されるので高脂血症が気になっている方は注意が必要です。
悪者と言われている砂糖(ショ糖)も実はブドウ糖と果糖が1つずつ結合したもので、体内では速やかにブドウ糖と果糖に分解され、結局はデーツと一緒。
清涼飲料水に使われている果糖ブドウ糖液糖も、果糖とブドウ糖が同程度含まれており、吸収された後はこちらも結局一緒。
つまり、甘いものは、ナチュラルだから良い、という訳ではなく、あくまでも適量摂取が望ましい、ということ。
私も明日から気を付けようと思います。
~おまけ~
近所のイオンのラマダン特設デーツ売り場で見つけたデーツシロップRM13.6。
中にデーツ100%(?)のドロッとしたシロップのポーションが12個入ってます。
蜂蜜代わりに。
ヨーグルトにかけたり、牛乳に入れても美味しいですよ。
年中あるのか、ラマダン期間中限定なのかわかりませんが、気になる方はお早めにお求めください。
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