一方、日本市場だけで流通している薬や漢方薬のように製造元の安全性に疑問を感じるものも結構あります。
今回は、マレーシアで入手しにくい薬を中心にご案内したいと思います。
なお、薬の海外への持ち込みに関してはそれぞれの国の規制がありますので、事前にご確認の上、ご持参ください。
マレーシアへの医薬品の持ち込みルール暫定版 基礎編
マレーシアの医薬品持ち込みルール暫定版 詳細編 マレーシアに持ち込み注意の薬とは?
シンガポールの医薬品持ち込みルール 2017年8月大幅修正しました
また、下記リストには日本で第一類・二類に該当する薬もありますので、購入の際はお店の薬剤師または登録販売者の説明を聞いてお求めください。
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解熱鎮痛剤(頭痛・生理痛・関節痛・発熱)
- ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)
他の一般的な鎮痛剤はマレーシアでも入手可能ですが、ロキソニンはほぼ日本市場のみで流通しており、海外ではマイナーです。
鎮痛剤としては聞き始めも早く、胃にも比較的優しいです。
※アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク(ダイクロフェナク 商品名:ボルタレン)はマレーシアの薬局で購入可能です。
※解熱剤として服用する場合は病院でデング熱が否定されるまではアセトアミノフェンを服用してください。
胃腸薬
- 漢方・生薬系胃腸薬
- 整腸剤(ビオフェルミン・ミヤリサン等)
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※制酸剤、ファモチジン等H2blocker、下痢止め、便秘薬はマレーシアでも入手可能です。
風邪薬
個人的に日本の風邪薬はお勧めしませんが、マレーシアでは風邪の配合薬(総合感冒薬)は無いので、普段お使いのお気に入りがあるのでしたら、それを。風邪薬は一般的に解熱鎮痛薬、咳止め、鼻水止め(抗ヒスタミン剤)、痰切り、喉の抗炎症剤等の合剤ですが、このうちマレーシアで入手しづらいのは咳止めです。
また、マレーシアでは10月頃よりヘイズがあり、この時期に風邪をひくと、咳だけが残ることも多いため、咳止めのニーズは高いと言えます。
しかしながら、マレーシアで咳止めとして売られている薬のほとんどが実は痰の薬です(痰を排泄しやすくすることで間接的に咳を減らす)。
咳を直接止める働きの薬は入手しづらく、日本で購入される方が良いと思います。
コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は個人的にはお勧めなのですが、持ち込み量や状況によっては規制対象になる可能性があることを、ご考慮ください。
漢方薬
マレーシアの漢方薬は中国からの輸入物も多く流通しており、購入の際はどこの国からの輸入されたものなのか、確認した方がよいです。値段よりも安全性を考慮される場合は日本からの持参が望ましいと言えます。
マレーシアで販売されている漢方薬製剤についての一考 購入前・服用前に安全性の確認を。
※漢方薬の中には甘草を含んでいるものが多くあり、甘草は副作用として低カリウム血症を引き起こすことが知られています。
マレーシアのような暑い地域では汗をかくことも多く、低カリウムに近い状態になっている場合もありますので、甘草含有漢方薬の使用は短期にとどめ、手足に力が入らない、けいれん等の症状が出たら服用をやめて病院を受診してください。
湿布薬
ジクロフェナク、フェルビナク、ケトプロフェンなど、もともと医療用であった消炎鎮痛剤を配合した湿布薬(パップ剤・テープ剤)が市販されています。これらはマレーシアでは入手困難です。
しかし、これらは光線過敏症を引き起こすことがあると言われており、貼付後数か月間は紫外線を防ぐよう、外出時には貼付部位が隠れるようにするか、日焼け止めを併用する必要があります。
(ただし、一部の日焼け止めに含まれるオキシベンゾン,オクトクリレンはこれら湿布薬と類似の化学物質であるため、いずれかに過敏症を発症したことのある方はほかの類似成分でも過敏症を引き起こす可能性があり、日焼け止めの選択は慎重に。)
これはちょっと説明が難しいので、後日かみ砕いてまとめたいと思います。
たかがシップと侮るなかれ! 日光に当たると、真っ赤になったり、爛れたり(*_*) | JOHOR LIFE ~ジョホール ライフ~
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