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2020年2月26日

アウトブレイクの怖さ 韓国の現状を読み解く


韓国では当初から検査体制も万全で頑張りを見せていましたが、常に検査対象者が実際に検査のキャパシティを超えて発生しています。
(常に検査中と書かれた件数が相当数溜まったままです:解釈が間違っていたらご指摘ください)

新型コロナ検査能力 1日1万3千件に拡大へ=韓国 | 聯合ニュース

ウイルスの検査自体は6時間程度でできるといわれているので、検査中で留まるのは非常に不自然で、感覚的には「検査中」ではなく、検査機関で「検査待ち」で留まっているようにみえるのです。


コロナウイルス感染症-19国内発生状況(2月25日16時)(google機械翻訳)

ちなみに、2月16日の発表では、
診断テスト件数:(2/6)142件、(2/7)815件、(2/11)1,262件、(2/12)872件、(2/14)626件
と書かれています。

コロナウイルス感染症-19対応首相主宰会議」(韓国語)

アウトブレイク前の2/11だけでも新規の見込み患者が1500人近くピックアップされていて、検査は約1200件処理している感じなので、やってもやっても検査が追い付いていません。

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そして、ニュースでも伝わっている通り、2/19に新興宗教団体から集団感染が見つかり、接触者を補足していくと莫大な検査対象者がピックアップされ、陽性患者もどんどん出てくる状態。

同時に近隣地区の病院の精神科閉鎖病棟で患者が発生し、地域の陰圧室がすでに集団感染のため不足しており他地域に搬送中に亡くなっています。

1日で102人…全国に広がる「新天地発感染」 : 政治•社会 : hankyoreh japan

その後もコロナウイルスが原因で亡くなっている方の多くはこの精神病棟で発症した方たちです。

実は宗教団体の関係者の葬儀がこの病院で行われており、院内感染したのではないかとみられています。

韓国の病院で集団感染か 新たに142人、うち92人が同じ病院関係者 - 毎日新聞


集団感染が起こった大邱地区では病院に元々いた患者を他地域に転院させてコロナ対策に病室を空け、さらに住民から風邪症状の人をピックアップして検査していく予定のようですが、この地域の医療は完全にコロナに振り向けられ、通常の医療はストップしてしまっています。

新たに231人の感染を確認…大邱の風邪症状患者2万8千人の全数調査へ : 政治•社会 : hankyoreh japan


コロナウイルス感染症-19国内発生状況(2月24日)(googole機械翻訳)

宗教団体の件は団体側の意図的な情報隠しがあったようで、コロナ対策としては想定外としか言い難く政権はお気の毒としか言いようがありませんが、政府は陽性者をほぼすべて入院させているようで、国中の医療資源(人的、物資的)は大邱に注がれており、他の地域では医療スタッフはいないし、大邱からコロナ以外の患者が転送されてきているし、日常の医療体制も混乱していると思える状況です。

上のニュース記事を読むと、重症者として計上されているのは15人(2/24時点)で、軽症と無症状の残りの800人以上の陽性者のために韓国全体の医療が犠牲になっているのではないかと想像できます。

コロナウイルス感染症-19>情報通知>の最初のニュースをお知らせします内容の表示」コロナウイルス感染症-19中央災難安全対策本部の定例記者会見」(韓国語)

コロナの抑え込みも大事だけれど、医療リソースの配分を誤るとコロナ以外の病気を持った患者までもが犠牲になってしまうため、コロナを特別視せず肺炎の病状に合わせた適切な治療体制の構築が大切なのではないかと思います。

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