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2018年3月14日

猫の本帰国(1)~日本から連れてきたペットを日本に連れて帰る~事前準備編

海外からの本帰国での最も緊張する手続きは猫の輸出入手続きです。
人間はどうにでもなりますが、ペットは移動中、ずっと理由もわからず非日常を耐え続けることになるため、出来るだけ負担をかけないようにしてあげたいもの。
特に我が家は19歳と15歳の高齢猫のため、飼い主のせいでトラブルに巻き込まれることの無いようにしないと!と思うと、本当に緊張します。

 マレーシアに来るときはチップの埋め込み、ワクチン接種、抗体価の確認、飛行機の予約、マレーシアの輸入手続き、日本の輸出手続きと3か月近く、決められた手順でやることがいっぱいあるので、なかなか大変でしたが、帰りは比較的楽です。

最初に、本帰国が決まる前にやっておく必要のあることをまとめます。

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まず大前提で、日本から連れてきたペットの場合、日本出国時の狂犬病ワクチン接種からワクチンの有効免疫期間(接種したワクチンの効果が体内で持続する期間)を過ぎてしまわないように定期的に(通常毎年)狂犬病ワクチンを接種し続ける、マレーシア出国時に狂犬病抗体価検査が有効期限内(採血から2年)である必要があります。

 もし、狂犬病ワクチンの接種間隔が有効免疫期間を1日でも超えてしまった場合は、その時点でその猫は日本から来た猫として扱われず、マレーシア生まれの猫と同じく、狂犬病ワクチン2回接種、抗体価の確認、180日待機をしなくてはならなくなってしまいます。

抗体価については2年の有効期間を途切れなく繋いでおく必要はありませんが、マレーシア国内には日本で認められた抗体検査機関が無く、近隣だと日本かオーストラリアに血清を送る必要があるため、検査結果を受領するまで時間がかかります。
急な本帰国の可能性がある場合(会社の都合、不慮の事故や病気など)、抗体価は常に有効な状態にしておいた方が良いと思います。

日本の狂犬病ワクチンは有効免疫期間が1年の物で、うちの猫がマレーシアで打たれたRabisin-Rも1年ものです。
国またはメーカーによっては有効免疫期間がもっと長いものもあるので、接種時に獣医さんに確認してください。

また、日本で認められているワクチンは狂犬病の病原性が除去された不活化(インアクティベイテッド)または遺伝子組み換え(リコンビナント)のみで、生ワクチン(ライブ)は認められていませんので、これについても接種時に確認を。

うちの猫がワクチン接種時に焦ったことが一度ありました。

マレーシアでは狂犬病流行地域でない限り、猫に狂犬病ワクチンを打つことは珍しいようで、予約時にRabies(狂犬病)のワクチンと言って予約したのに、予約、受付、担当医と伝言ゲームのうちに診察室に準備されていたのは3種混合ワクチン!!
しかもそれを打ってしまってから、実は違っていたと分かり、私も獣医さんも冷や汗。

その時は狂犬病ワクチンの期限までまだ日があったので良かったですが、普通、1種類のワクチンを打つと、別のワクチン接種まで1週間から1か月間を開けなくてはならないとされているため、下手すれば、狂犬病ワクチンの有効免疫期間が途切れてしまうところでした。

ワクチン接種の際は、今打とうとしているのは何のワクチンか、針を刺す前に確認するようにした方が良いと思います。
今年の狂犬病ワクチン接種時も獣医さんが用意していたのは3種混合で、確認してなかったら打たれているところでした💦。
マレーシアでは全てのことについて、きっと大丈夫、という考え方は通用しません。
飼い主が責任を持って何段階も確認しないと、結局ペットも飼い主も不幸になってしまいます。

次回は帰国が決まってからの準備編です。
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