2019年1月23日

【最新】シンガポールの医薬品持ち込みルール 2019年1月修正版

お薬の問い合わせをいただいたので、久々にHSAのサイトを確認しました。
体裁も分かりやすくチャート式になっていました(*^^*)

大筋は2017年の記載と変わりませんが、多少、変更点があるので、最新情報をまとめていきたいと思います。

Bringing Personal Medications into Singapore | HSA | Health Sciences Authority

シンガポールの規定は非常にクリアカットです。

1)許可証が不要な場合(下記(2)(3)に該当しない場合)

  • 特別な申請/承認は必要ありません。
  • 持ち込みは3か月分まで(3か月以上は下記(2)に該当)
  • 空港でのトランジットのみ(入国しない場合)は許可申請は不要。
※心配な方は個人で使用するのがわかるように、処方内容がわかるような文書や処方内容のコピー等を持参された方が安心です。
※持ってきた薬はご自身用またはご家族用のみで、友人や動物用は認められていません。

2)許可証が必要な場合

  • 3か月分以上の薬
  • 別紙にある規制対象薬(下記↓にまとめてあります)
  • エフェドリン、プソイドエフェドリン(いずれも咳止め、風邪薬、鼻炎薬の配合成分)を合計21.6g以上含む薬
  • コデイン及びデキストロメトルファン
    a) シロップ:総量240mL(濃度にかかわらず)以上または15mg/5mLの濃度以上
    b) 錠剤・カプセル(粉薬も含まれると思われます)20錠以上または1錠の含有量が30mg以上
  • 入国に先立ってHSA(Health Sciences Authority)の承認を得る必要があります。
  • 専用の申請書をダウンロードして10稼働日前(祝休日は除いて10日前)までに指定のemail宛に提出します。
  • 申請書には下記の書類を添付。
    ・薬の用法容量が書かれた調剤薬局のラベル(袋)、処方箋のコピーまたは医師の推薦状(投与量、持ち込み総量について書かれたもの)→可能な限り英語で。
    ・シンガポールの到着日と出発日が記載されている旅程表(飛行機のeチケット)のコピー
    ・パスポートのコピー(子供の薬の場合は親のパスポートも必要)

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3)持ち込みが禁止されている物

  • 違法薬物→HSA_Appendix_P.pdf
  • ニコチンガム(治療用も不可 ※シンガポール製のもので海外に持ち出したものを持って帰ってくるのはOK)
  • 歯磨き用ガム
 税関のHPでは医療上認められたガムや歯磨きガムは持ち込み禁止物から除外されていますが、海外購入の物は不可(HSAが認めていないため)。
禁煙治療に関してはパッチなどは許可されているので、変更可能か主治医とご相談ください。
ちなみに、タバコっぽい医薬品のネオシーダーは持ち込みが禁止されている imitation tabacco product に該当する可能性があるため、持ち込みは慎重に。
参照:Prohibition on Certain Products | HSA | Health Sciences Authority

シンガポールに到着したら

  • HSAのサイトでは明確にどうすべきか、記載されていません。
    ICA(イミグレーション・チェックポイントオーソリティ)のサイトでは薬は管理物品に該当し、許可申請を行った場合は税関の赤カウンター(申告物あり)へ行き、許可証と現物を係官に提示する、とされています。
    到着時、税関職員に直接確認ください。

よく、シンガポールは薬の規制が厳しくいろいろな薬の持ち込みが「禁止」されていると書いている方をお見かけしますが、禁止ではなく、「制限」が正しく、つまり、ルールに従って手続きを行うことが重要で、正当な手続きを行えば、治療に必要な薬を持ち込むことに関してはむしろ寛容です。

よく日本人が常備薬として旅行に持って行く市販の痛み止め(バファリンやロキソニンなど)、胃薬、湿布などは特殊なものを除いて大丈夫です。
一方、風邪薬は規制対象になっている成分を含んでいるものもありますので、以下、最後までお読みください。

もし、細かい点で不安があるようでしたら、ご遠慮なく、メッセージフォームよりお問い合わせください(もちろんボランティア。無料です。)

規制対象薬

ホームページで案内されている薬のリストは

HSA_Appendix A


にあります。

リストより日本で医療用に用いられている薬で一般に携行する可能性があるもの(注射薬以外)を目的別にまとめましたので、ご活用ください。
ただし、私が参照した元のリストは2019年1月23日現在のもので、それ以降変更される可能性がありますので、最終的にはご自身で上記サイトにてご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
※抜け・誤字脱字がありましたら、ご指摘いただきますよう、よろしくお願いいたします。

シンガポール規制対象医薬品(薬効別五十音順:カッコ内は主な商品名、2019年1月確認)

睡眠薬・睡眠導入剤・抗不安薬

アルプラゾラム(ソラナックス・コンスタン)
アモバルビタール(イソミタール)
エスタゾラム(ユーロジン)
オキサゾラム(セレナール)
クロキサゾラム(セパゾン)
クロチアゼパム(リーゼ)
クロラゼプ酸(メンドン)
クロルジアゼポキシド(コントール)
ジアゼパム(ホリゾン、セルシン)
ゾルピデム(マイスリー)
トリアゾラム(ハルシオン)
ニトラゼパム(ネルボン、ベンザリン)
ニメタゼパム(エリミン)
バルビタール
ハロキサゾラム(ソメリン)
プラゼパム(レスタス)
フルジアゼパム(エリスパン)
フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)
フルラゼパム(ダルメート)
ブロチゾラム(レンドルミン)
ブロマゼパム(セニラン)
メダゼパム(レスミット)
ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)
ロラゼパム(ワイパックス)
ロルメタゼパム(ロラメット、エバミール)

鎮痛剤

医療用アヘン
エチルモルヒネ
オキシコドン(オキシコンチン、オキノーム)
タペンタドール(タペンタ)
ヒドロモルフォン(ナルサス、ナルラピド)
フェンタニル(デュロテップ、フェントス、イーフェン、アブストラル)
ブプレノフフィン(ノルスパン)
ペチジン(オピスタン)
ペンタゾシン(ペルタゾン)
ペントバルビタール(ラボナ)
メサドン(メサペイン)
モルヒネ(アンペック、オプソ、MSコンチン、カディアン、パシーフ、モルペス)

精神・神経科領域(抗てんかん剤、抗うつ剤、ナルコレプシー等)

クロナゼパム(リボトリール)
クロバザム(マイスタン)
フェノバルビタール(複合アレビアチン、ヒダントールD,E,F、フェノバール、ベゲタミン)
ペモリン(ベタナミン)
マジンドール(サノレックス)
メチルフェニデート(リタリン、コンサータ)

咳止め(上記と重複あり)

医療用アヘン
エチルモルヒネ
ジヒドロコデイン(市販薬に配合)
ドロテバノール=オキシメテバノール(メテバニール)
フェノバルビタール(アストモリジン(配合剤))

胃腸用薬(主に下痢止め、上記と重複あり)

医療用アヘン
エチルモルヒネ
フェノバルビタール(トランコロンP)
モルヒネ(塩酸モルヒネ)

◆エフェドリン・プソイドエフェドリンについて

以前は総量規制がありましたが、現在、エフェドリン、プソイドエフェドリンについて規制はありません。


リストをチェックしていて、想像以上に日本で普通に処方されている薬がリストアップされており、少々驚きました。


入国時にトラブルにならないよう、HSAのHPの記載事項をご確認の上、シンガポールをご訪問ください。

なお、前の記事にて触れましたが、上記医薬品のうち、麻薬に分類される医薬品については日本を出国する前に事前の申請・許可が必要です。
また向精神薬についても一定量以上(規定されている量は計算すると概ね30~60日分以上)
持ち出す場合には処方箋のコピーまたは医師の診断書が必要になります。

麻薬及び向精神薬の携帯輸出入許可申請について
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shinsei/matori/keitai.html

◆咳止め薬コデイン(コデインリン酸塩)とデキストロメトルファンについて

長期滞在される場合などは、病院で薬の処方を受ける際、咳止めに関してはこれらを含まないようにしてもらったほうが良いでしょう。
また、コデインに関しては咳止めとしての用途以外に、重度の下痢止めや痛み止めとして使うことがありますので、医師に含有成分について確認が必要です。

日本で市販されているコデインを含む咳止めはアネトンせきどめZシリーズのみです。
デキストロメトルファンは副作用の少ない咳止めとして成人用・小児用共、かなりの市販薬に使用されています。
市販薬で、デキストロメトルファン以外の咳止め成分となると、ノスカピンかジヒドロコデインを含むものになります(ジヒドロコデインは要申請)。

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