今回はその手順をご紹介しようと思います。
～日本での準備～
①マイクロチップ埋め込み
ISO基準11784及び11785に適合しているもの：日本で一般的に導入されているチップはこの基準に適合しているはずですが、念のため埋め込み前に獣医さんに確認が必要です。ちなみに私の住んでいた地域（日本）では地元獣医師会がチップの埋め込みを推進していていくらか安くなっていました。
②狂犬病予防接種
マレーシアで求められるのは1回接種のみですが、もし、日本への帰国を考えるのでしたら、2回接種が必要です。1回目と2回目は間を30日開ける必要があります。1回目はマイクロチップ埋め込みと一緒にできます。この時、接種の証明書（日本語で可）をもらうのを忘れずに。
③3種混合ワクチン
マレーシアの条件に狂犬病のほか、獣医師の薦める予防接種とあります。なので、うちでは一般的な猫の3種混合ワクチンを接種しました。3種混合ワクチンは最後の狂犬病ワクチン接種1週間後から接種可能です。うちは老猫のため、このワクチンの接種をどうするか悩みましたが（ワクチン接種は少ない方が体への負担も少ないため）、こちらへきてペットホテルに預けなくてはならないことになり、その際にワクチン接種状況を確認されましたので、結果的に摂取してきてよかったです。
後で検疫所に輸出申請する際にわかったことですが、猫の3種混合ワクチンは対象疾患の組合せがいろいろあるようなので、獣医さんに確認しておいた方が良いです。また、ワクチン接種証明書も忘れず受領を。
④狂犬病抗体価
これは日本への帰国予定がある場合のみ必要。2回目の狂犬病ワクチン接種から1週間以上経ってから採血します。検査機関は検疫所で指定されているところのみになります（日本では1か所のみ）。うちのかかりつけ獣医さんは慣れていて、採血から輸送まで獣医さんでやっていただきました。結果は2週間ほどで郵送されてきます。
⑤英文健康証明書と英文ワクチン接種記録
マレーシア輸入申請で必要です。マレーシアの動物輸入申請手順では健康診断書については記載がありませんが、代行エージェントさんより必要と連絡があり、かかりつけ獣医さんで日本で生まれ育ったこと、ワクチンを接種しており、狂犬病をはじめとする感染症の兆候がないことを記載した証明書を発行していただきました。健康証明書、ワクチン接種記録とも定型書式はありませんが、飼い主の名前と猫の名前、マイクロチップ番号が書かれていればとりあえずOKのようです。
広告
⑥マレーシアでの輸入許可証申請
郵送やオンラインでの申請を行っていないので、本人または代理（含代行エージェント）が申請を行う必要があります。クアラルンプール空港着の場合はセランゴール（クアラルンプール）の機関に申請を行う必要があり、当初、直接出向いて申請しようかと思っていたのですが、幸運にもお手頃価格で代行していただける日系の業者さんが見つかったため、お願いすることにしました。輸入申請書は発行から30日間有効で、有効期限内に輸入する必要があります。
⑦飛行機の予約
まず、人間の飛行機の予約が必要です。今回は日本-KL-ジョホールと乗継が必要なため、必然的にマレーシア航空です。（LCCは動物輸送は行っていません）普通にオンライン予約をすると、乗り継ぎ時間1時間程度の便になってしまいますが、この乗継では輸入手続き・国内線預けの手続きができないので、乗継便は1便遅らせる必要があります。
大きな問題がなければ、3時間半の乗継でOKでした。
次は猫の予約です。マレーシア航空の日本支社にTELして猫の予約を入れます。マレーシア航空では動物の搭載数制限が無いようなので、よほど直近の予約でなければ乗せてもらえないことはなさそうです。この時ケージのサイズと猫＋ケージの重量を聞かれますので、事前に採寸を。
⑧輸出検疫の予約
出発予定の空港に出発7日前までに輸出検疫の予約を入れます。同時に輸出申請フォームをFAX送信するか、オンラインで申請手続きを行います。今回はオンライン手続きを行いましたが、ちょっとわかりづらい様式ですが、まあ、なんとか申請までこぎつけました。複数申請も飼い主の情報など、一度入力した情報を次の申請でも使えるように工夫されているので、オンラインの方が楽だと思います。検疫官の方たちは非常に丁寧で、こちらの申請内容とマレーシアの輸入要件をきちんと確認いただき、不備がないよう何度か確認・修正を求められました。
⑨輸出検疫用の健康証明書
かかりつけ獣医さんに出発10日以内になったところで、健康証明書を発行していただく必要があります。様式は日本の検疫所で定型様式があるので、検疫所からPDFでいだだけます。当日検疫～はまた次回に。
11 件のコメント:
はじめまして。突然失礼します。
来春、単身犬連れ渡馬予定の者です。いきなりで恐縮ですが、私が今見積もり依頼を出している業者さんは8万円程度ペット輸入申請代行にかかってしまいます。
よろしかったらどちらの業者さんにお願いしたのか教えていただけませんか。お名前を出せなければヒントだけでも構いません。よろしくお願いいたします。
こんにちは
私が最初に問い合わせたシンガポール経由でジョホールに連れてくるルートをご案内いただいた会社さんは1匹12万と言われて、さすがにあきらめました。
私が実際にお願いした業者さんは知り合いのつてを通じてだったので、一般に行っている業務なのか、また、料金が通常と同じかどうかわからないので、確認後、お知らせしますね。
お待たせいたしました。業者さんの担当いただいた方に確認いたしました。
残念ながら、法人のみの取り扱いで、個人の方との取引はされていないとのことでしたので、社名・料金については差し控えさせていただきたいと思います。
お役に立てずすみません。
丁寧なご返信、どうもありがとうございます。いろいろ調べたのですが、5,6年前と比べて倍額以上になっているようで、サイトの表記の金額とも異なっていたり、やはり日本でのようにはいかないなあ、と思いました＾＾；
1社、早々に見積もりをくださり、KLIAの検疫にも事前予約を入れてくださるなど説明が確りしていたのでお願いしようかなと思うところが出てきました。そちらにあたってみます。（そこは基本料金が6万円、夜間対応や通訳が必要であれば別途という感じです。）
でも経験者の方のお話はとても役に立つし、励みになります。
ほんとうにどうもありがとうございました！ヽ(*´∀｀*)ノ
あまりお役に立てずすみません。。。
もし、海外赴任でいかれるのでしたら、うちのように会社の取引先の物流会社さんなどでHPに記載が無くても割安に引き受けていただけるところもあったりします。
現地での手続き自体はお役所に書類を提出してパーミットを受け取ってもらうのと、当日空港検疫所での立ち合いサポートのみなのでそんなに大変なことではないと思うのですがねえ。。。
ブログの内容で不明な点ありましたら、わかる範囲でお答えいたしますので、お気軽にご質問いただければと思います。
こんにちは！
18歳の老齢猫を筆頭に、クアラルンプールへの移住を予定しております。
我が家も猫が複数おりまして、マレーシア航空で一度に運ぶことを考えているのですが、ricoyonさんの猫ちゃんは、それぞれ１匹ずつクレートに入れて運搬されましたか？
18歳の老齢猫と16歳の猫は、とても仲がよいので２匹一緒のクレートに入れられないかと考えております。
お時間のある時で結構ですので、参考に教えていただけると助かります！
どうぞ宜しくお願いいたします。
fivecatmamaさん、
うちは仲が悪いので(^-^;
別々のクレートにしています。
マレーシア航空の規定では一緒でもよいとのことですが。。
重量的にも一緒だと重くなってしまって持ち上げるのも大変ですし、
獣医さんなどに通うときにもそれぞれのクレートがあった方が良いのではないかと言う気がします。
お返事ありがとうございます。
やはり別々のクレートでしたか。
参考にさせていただきます。
人間のことより、心配なのは猫のことばかり（笑）
他のブログも参考になることばかりです。
応援していますので、無理のない程度に更新してくれると嬉しいです！
そうですよね。
人間はどうにでもなりますが、ペットは自力でどうにもできないし、
しゃべれないので自分たちの状況を主張できませんから。
特に猫は我慢強いので、無理してしまいがち。
無事に渡航できますことをお祈り申し上げます。
また何かありましたら、お気軽にお尋ねください(^.^)/~~~
明けましておめでとうございます。クアラルンプールに猫を連れていきたいのですが、長旅で死んでしまうのではないか、トイレはがまんできるのか心配です( >д<)､;'.･
あけましておめでとうございます。
猫は思いの外、丈夫です。
うちの猫は19歳で飛行機乗って日本に帰ってきました。
マレーシアでも猫は大事にしてもらえます。
トイレは多分我慢しちゃうと思います。
持病があるようでしたら、獣医さんと相談されたほうが良いと思いますが、決めるのは飼い主です。
猫ちゃんは飼い主さんと一緒に居たいと思ってると思いますよ。
出発地はどちらですか?ご心配でしたら、日系の航空会社を選ばれると、意思疎通が取りやすいと思いますよ。
コメントを投稿