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2020年8月9日

出汁風味の経口補水液を作ってみた

日本もほぼ梅雨明けし、暑い日が続いています。


今年はコロナ流行のため、コロナと鑑別が難しい熱中症予防が重要と言われています。

うちでも経口補水液を常備して対策していますが、スポーツドリンクよりも甘みが少なく、塩気がやや強めなため、なかなか飲みづらい。


どこかで「味噌汁の塩分濃度が経口補水液と同じくらい」というのを見聞きしたので、実際に経口補水液の組成に合わせた和風だし汁を作ってみました。

今回は正確に塩分濃度を把握するために、インスタントのだしの素を使いました。


  • だしの素:塩 0.035g/g、カリウム 12.5mg/g、糖質 0.54g/g

スティック1包が5gで、これに塩1.3gとみりん10mL(ぶどう糖 約5g)を足して最終的に500mLの液を作ります。


経口補水液は糖質としてブドウ糖を使用している明治のアクアサポートと比較。

  • アクアサポート500mL中:塩 1.46g、カリウム 390mg、ブドウ糖 10g
  • だし味補水液500mL中   :塩 1.48g、カリウム 75mg、糖質 7.5g

カリウムは少なめですが、家庭で即席で作るなら、妥協点。


味は、思いのほか、しっかり塩気を感じる甘みのある優しいお吸い物といった感じ。

みりんをもう少し足しても、違和感はないと思います。


このレシピのポイントは糖分としてみりんを使うところ。

みりんはご存じの通り、お米を発酵させて作っているので、その糖質の8割~9割がブドウ糖(残りもブドウ糖が連結しているオリゴ糖などで胃で分解されればほぼブドウ糖になります)。

ナトリウムが吸収される際に、ブドウ糖分子が同じ数あることが大切で、その量が多くても少なくても無駄が出来てしまいます。

電解質と糖質の配合バランス|経口補水液オーエスワン(OS-1)|大塚製薬工場


一方、即席で一般的な経口補水液を自作する場合、糖分は砂糖を使うことになりますが、砂糖はブドウ糖と果糖が結合したものなので、経口補水液の機能として大切な働きをするブドウ糖を摂ろうと思うと、要らない果糖も等量くっついてくることになるので、カロリーとしては倍増してしまいます。

(ちなみに、はちみつも糖質としてブドウ糖と果糖が半々で混ざっているので、砂糖と同様、経口補水液を作るときはブドウ糖の倍量の糖質量を必要とします)

経口補水液の味がなじめない方には一度試していただきたいと思います。


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